ウソっていう鳥知ってる。何それ、水鳥?。カワウソの仲間。
あのさ、カワウソは鳥じゃないでしょ。
へへ、うそつきかな(^^;)。
…。
あ、ゴメン。おこった。
いや、まさにそんな話しなんだよ。
この間の日曜日に友達と亀戸天満宮のうそ替え神事に行ったんだ。
うそ替え?。
そう、天満宮に祀られているのは誰だか知ってるよね。
菅原道真でしょ。
はい、正解。それでウソについては言い伝えがいくつかあって、道真の窮地を救ったとか、天満宮を助けたとか良い結びつきがあるんだよ。
架空の鳥じゃないのね。
そう、ほんとにいる鳥で、130円切手のデザインにもなってるよ。
へぇ、そうなんだ。でもなんでうそ替えなの
ウソ(鷽)を取り(鳥)替えるにかけているんだよ。

木彫りの鷽を新しいものに取り替えることで、昨年の厄災を全部ウソにして、新しい年を幸あるものにしてくれるという、うそ替え神事。天満宮といえば学問の神様で、受験シーズンは多くの受験生で賑わうところという印象だったけれど菅原道真に縁のある鳥、ウソ(漢字では鷽と書くそうです)にちなんでにこんな行事があるなんて、全然知らなかった。
結果を招くのにはそれなりの原因がある。だから言い訳をするのは見苦しい、と言う人がいる。でも誰だって悪い結果を求めて行動するわけではなくて、いろいろ考えて、判断して選んだ道のはず。だから迷い、自信を失い、立ちすくんでしまう。そんな弱った心を包んでくれる優しさが鷽にはあるように思う。

苦い思い出をウソにしてくれたらどんなにいいだろうか。そんなことを考えたことが何度もあった。本殿前にならんでいたたくさんの木彫りの鷽は、素朴ながら、どこか愛らしく、多くの参拝者が求めていた。

ふだん神籤は引かないのだけど、久しぶりに引いてみた。小吉だった。厄災は払われただろうか。
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- 2009/01/27(火) 23:15:44|
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